出札担当

JRのきっぷ(マルス券)と営業制度について書きます。ついでに旅行記なんかも

改元記念特別企画乗車券

平成から令和になってはや丸二年。

そういえば改元を記念して発売されたきっぷをまだアップロードしてなかったと思い出し、このタイミングで記事を書きます。

まずは都区内パスから

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〔発券日〕2019年4月21日
〔発券箇所〕浮間舟渡駅VF1(MV50)

 

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〔発券日〕2019年5月17日
〔発券箇所〕赤羽駅VF3(MV50)

 

効力も値段も普通の都区内パスとまったく同じで、「ありがとう平成」「ようこそ令和」のメッセージが印字されただけだが期間限定で発券できたもの。平成から令和へ改元となった2019年に発売されたもので、発売期間は以下。

平成ver.:2019年4月12日~4月30日

令和ver.:2019年5月1日~5月31日

 

さらに都区内パスの使い方を記載した”ご案内”の130mm券(これはいつでも発券される)に加えて、以下のような特別メッセージ130mm券も一緒に発券された。

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このメッセージの為だけに130mm券を1枚多く排出するなんて!

当時はコロナの影響はまだなかったとは言え、コストカットで紙のきっぷを淘汰しようとしているJR東日本にしては異例(?)の大盤振る舞いではなかろうか。

改元が決まってからJR6社は乗車券類の発券日を西暦表示に改めましたが、平成31年、令和元年という文言が見られるのもこのメッセージ券だけかもしれません。

 

さてお次は、JR九州発行の乗り放題きっぷ

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〔発券日〕2019年4月30日
〔発券箇所〕門司港駅-R(MR52)

 

こちらは2019年4月30日~5月1日の二日間だけ有効という非常に限定的な企画乗車券。

自分で利用日の指定ができないフリー乗車券といえば、西、四国、九州が毎年発売していた(2021年は中止)元日限定の乗り放題きっぷが思い浮かびます。

JR九州は元日限定の”元日九州初旅きっぷ”(優等列車含)のほか、1月1日~3日のうち一日だけ使える”初乗り!お年玉乗り放題きっぷ”(普通・快速のみ)も発売していて、そのうち後者は2400円で九州全線が乗り放題。

通年発売の”旅名人の九州満喫きっぷ”は11,000円で三回分利用可能。

そう考えるとこの改元記念きっぷ、3,000円で二日間乗り放題なのだから馬鹿安である。

 

JR九州によると、このきっぷを持って【令和】の出どころとなった万葉集ゆかりの地である太宰府天満宮に行くと特典がもらえるとのことで、「それでこの乗車券を出したのかなるほどなぁ~」と勝手に納得した。

参考:http://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2019/04/25/190425reiwakippu.pdf

 

伝聞口調で書いたのは、何を隠そうこの乗車券は人からもらったものであるから。

九州へ頻繁に旅行に行っていた当時の後輩が「きっぷ集めてますよね?使い終わったきっぷあげまーす」といろんなきっぷをくれたのである。 私は近畿にはよく行くものの、九州はあまり訪れないので大変うれしかった。